はじめに
「5S」という言葉を工場で一度は耳にしたことがある人は多いでしょう。
ただ、「なんとなく意味は分かるけど、結局どうすればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では 5Sの基本から実践方法まで を分かりやすく解説します。
私は工場勤務の30代ですが、5Sを本で学び、現場で実践したことで 仕事の生産性が大きく向上 しました。
今回はその経験を踏まえ、誰でも実践できる形で5Sを解説します。
5Sとは?
5Sとは、次の5つの頭文字を取ったものです。
躾 …… 習慣化し、ルールとして根付かせる
整理 … 必要なものと不要なものを分け、不要品は捨てる
整頓 … 必要なものを使いやすいように配置する
清掃 … 常にきれいな状態に保つ
清潔 … 整理・整頓・清掃を維持する
5Sのメリット
- 整理 → 不要物がなく、広く快適に作業できる
- 整頓 → 探す時間がなくなり、作業効率が上がる
- 清掃 → 異常や不具合に早く気づける
- 清潔 → 当たり前のレベルが上がり、品質も安定する
- 躾 → 職場全体が自律的に改善を進められる
このように 良い循環を生み、生産性を大幅に向上 させます。
一部の職場では「3S(整理・整頓・清掃)」として進めている場合もありますが、清潔と躾まで徹底することで、さらに効果が高まります。
5Sの実践方法
整理
必要なものと不要なものを分けて、不要なものは捨てる
最初にして最大の壁が「捨てること」です。
「いつか使うかも…」と取っておきがちですが、それが作業効率を妨げます。
判断のポイントは次の3つです。
- 最後に使ったのはいつか
- 次に使うのはいつか
- もしなければ、どう代用できるか
これらに答えられなければ「不要」と考えてOKです。
整理を突破すれば、残りの4Sもグッと楽になります。
整頓
必要なものを整えて配置すること
整理で残ったものは 定位置管理 します。
ステップは以下の通りです。
- ジャンルごとにまとめる
- 名前を付ける(ラベル化)
- 置き場所を決め、線やテープで区画する
- 可能なら写真を撮り、正しい状態を見える化する
誰が見ても分かる「一目管理」を目指しましょう。
清掃
常にきれいな状態にする
清掃は「やらなきゃ」と思っても、後回しにしがちです。
おすすめは ルーティン化。
例:毎週○曜日の○時から15分間は清掃タイム
こうして習慣にすると「めんどうだな」という気持ちを考えずに自然に続けられます。
清潔
整理・整頓・清掃を維持すること
「5Sやるぞ!」と始めても、数か月後には元通り…これは工場あるあるです。
清潔を保つには、 3か月や半年ごとの定期的な見直し が効果的です。
「5S点検日」をカレンダーに入れるなど、仕組みで維持しましょう。
躾
習慣化し、ルールとして根付かせること
5Sの中でも最も抽象的で分かりにくいのが躾です。
ここでは「ルール化」と「習慣化」がポイントです。
例:
- 「3か月使わなければ捨てる」ルール
- 毎日退勤前に机を整理するルール
こうしたルールを リーダーや管理者が率先して定め、実践することでチーム全体に浸透 していきます。
おすすめの書籍
実際に学びたい方には、OJTソリューションズの 『トヨタの片づけ』 をおすすめします。
「具体的に何をするか」が明確に書かれているので実践しやすいです。
まずは 退勤前の15分だけ整理する ことから始めてみましょう。
少しずつ習慣化すれば、必ず作業効率が上がります。
まとめ
今回は 5Sの基本と実践のコツ を解説しました。
- 机や作業場が散らかるのは当たり前
- でも、5Sを取り入れることで 探し物ゼロ&作業スピードUP
- 気持ちよく仕事ができ、生産性も爆上がり
まずは 小さな整理から 始めましょう。
本や事例を取り入れながら、自分に合った5Sを実践してみてください。

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